Minecraft【テクニック】データパック、ビヘイビアーパックの作り方。1-3

2025-01-11

Java版1.21.4-、統合版v1.21.51-で動作確認。

フォルダ構造作って、ファンクションを追加します。

拡張機能。

データパック(Java版)、ビヘイビアーパック(統合版)はマインクラフトをカスタマイズ出来る拡張機能です。必要な機能だけ追加して使う事が出来ます。基本となるフォルダ構造を作り、ファンクションを追加。簡単なファイルやフォルダを作り、名前を変えて決まった場所に置くだけです。パソコンのスキルがないと少し難しいかも知れませんが、一度フォルダ構造を作っておくと、別の装置にも応用する事が出来ます。

※表の一部が見えない時は、横画面またはPCでご確認ください。

 

 

目次

1.ファンクションファイル
・mcfunctionの作成。

2.データパック(Java版)の作り方
・pack.mcmetaの作成。
・pack.pngの作成。
・データパックの構造。

3.ビヘイビアーパック(統合版)の作り方
・manifest.jsonの作成。
・pack_icon.pngの作成。
・ビヘイビアーパックの構造。

4.動作確認

 

 

ファンクションファイル

Java版と統合版のフォルダ構造は異なりますが、ファンクションファイルは同じものです。動作確認用の簡単なコマンドを用意しました。

mcfunctionの作成。

コマンドを保存したテキストファイルです。エディタを開き、下記のコマンドをコピーして、ファイル名「toy.mcfunction」で保存します。

【Java版】

#toy
gamerule commandBlockOutput false
execute at @p run summon armor_stand ~ ~ ~ {CustomNameVisible:1b,CustomName:'"イタイワニー"'}
item replace entity @e[name="イタイワニー"] armor.head with leather_helmet

【統合版】

#toy
gamerule commandBlockOutput false
execute at @p run summon armor_stand イタイワニー ~~~
replaceitem entity @e[name=イタイワニー] slot.armor.head 0 leather_helmet

ゲームルールを変更し、プレイヤーの位置に防具立て「イタイワニー」を召喚。革の帽子を被せます。 ※「#」を付けた行は、コメントになります。コマンドに「/」は不要です。

 

データパック(Java版)の作り方

必要なファイルやアイコンを作り、フォルダ構造を作ります。Java版は設置場所も分かりやすいです。※フォルダ・ファイル名に日本語やスペースは使えません。半角英数(アルファベットと数字)を使用します。

pack.mcmetaの作成。

データパック用の情報を書いたファイルを作ります。エディタを開き、下記のテキストをコピーして、ファイル名と拡張子「pack.mcmeta」で保存します。

{
    "pack": {
        "pack_format": 61,
        "description": "説明文(半角英数)"
    }
}

pack(パック)

◻︎pack_format/パックフォーマット

データパックの形式を宣言。バージョンによって番号が変わります。特別な理由が無い限り最新の番号にします。詳しくはwikiを参照。

◻︎description/説明

日本語は使用出来ません。英語やローマ字(データパック名など)を入力。※1、2行程度が推奨。

 

pack.pngの作成。

データパック用のアイコン画像です。無くても動作します。作る場合は、png形式の画像ファイル(512×512ピクセル)を用意してください。

 

データパックの構造。

データパックの基本となるフォルダ構造を作ります。データパック名、名前空間は変更してください。

①デスクトップに新規フォルダを作り、フォルダ名を変更。※データパック名。(大文字も可)
②その中に、フォルダ名「data」、「pack.meta」「pack.png」を入れます。

 

③「data」内に新規フォルダを作り、フォルダ名を「名前空間(※1)」に変更。
④「名前空間」内に新規フォルダを作り、フォルダ名を「function」に変更。
⑤「function」内に、ファンクションファイルを入れます。
⑥新規ワールドを作成。「saves」の「datapacks」に、作成したフォルダを移動。

(※1)名前空間とはプログラム言語で使われる概念。他のデータパックと重複(ちょうふく)しないよう名前を付けます。(小文字のみ)

 

◻︎フォルダ構造 例

ItaiWani(データパックの名前)
├ pack.meta
├ pack.png
└ deta
  └ itaiwani(名前空間)
  └ function
   └ toy.mcfunction(ファンクションファイル)

※「function」内にもフォルダを作って整頓(せいとん)出来ます。

 

ビヘイビアーパック(統合版)の作り方

データパックと似ていますが、取り扱うファイルやフォルダ構造が変わります。ファイルの設置場所も分かりにくく、制作難易度はやや高め。※フォルダ・ファイル名に日本語やスペースは使えません。半角英数(アルファベットと数字)を使用します。

manifest.jsonの作成。

アドオン(ビヘイビアーパック)を識別するためのファイルを作ります。エディタを開き、下記のテキストをコピーして、ファイル名「manifest.json」で保存します。

{
    "format_version": 2,
    "header": {
        "description": "説明(半角英数)",
        "name": "ビヘイビアーパック名(半角英数)",
        "uuid": "(a)UUIDジェネレーターで作成",
        "version": [ 1, 0, 0 ],
        "min_engine_version": [ 1, 21, 50 ]
    },
    "modules": [
        {
            "type": "data",
            "uuid": "(b)UUIDジェネレーターで作成",
            "version": [1, 0, 0]
        }
       ]
}

共通

◻︎format_version/フォーマットバージョン

スキンパックは「1」、ビヘイビアー、リソース、ワールドテンプレートは「2」を使用。

◻︎version/バージョン

[ 1, 0, 0 ]を完成品として、ビヘイビアーパックのバージョンを決める事が出来ます。モジュールの方も同じにします。例)[ 0, 9, 5 ] なら、ベータ版など。

◻︎uuid/ユニバーサル一意識別子

世界でひとつしかない「ID」を作って、コンピュータがデータを区別出来るようにします。UUIDはヘッダー(a)モジュールの(b)で別のUUIDにします。

UUIDの作成はこちら

 

modules(モジュール)

◻︎type/タイプ

ファンクションは「data」になります。

詳しくはマイクロソフト/manifest.json

 

pack_icon.pngの作成。

ビヘイビアーパック用のアイコン画像です。ゲーム内でもよく使うので、作っておきます。png形式(128×128ピクセル)で画像ファイルを用意してください。

 

ビヘイビアーパックの構造。

ビヘイビアーパックの基本となるフォルダ構造を作ります。ビヘイビアーパック名、名前空間は変更してください。

①デスクトップに、フォルダ名「behavior_packs」を作成。
②その中に、新規フォルダーを作り、フォルダー名を変更。※ビヘイビアーパック名。(大文字も可)

 

③その中に、フォルダ名「functions」、「manifest.json」「pack_icon.png」を入れます。
④「functions」内に、ファンクションファイルを入れます。

 

④新規ワールドを作成。ワールドのフォルダー内に、「behavior_packs」を移動。フォルダは隠されているので、表示タブ→隠しファイルを表示にチェックを入れます。※日付順に表示すると、最後に開いたワールドが一番上になります。

◻︎ワールドのファイルパス

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang\minecraftWorlds\ワールド名

◻︎フォルダ構造 例

behavior_packs
└ ItaiWani(ビヘイビアーパック名)
 ├ manifest.json
 ├ pack_icon.png
 └ functions
   └ toy.mcfunction(ファンクションファイル) 

※「functions」内にもフォルダを作って整頓(せいとん)出来ます。

 

動作確認

画像はJava版ので動作確認中。

チャットコマンドに「/function」と入力すると、登録したファンクションが表示されます。表示されない場合は、コマンドやファイル名が間違っているので再確認してください。※統合版の場合は、追加したビヘイビアーパックが有効になっているか確認してください。