Minecraft【テクニック】データパック、ビヘイビアーパックの作り方。1-3
Java版1.21.4-、統合版v1.21.51-で動作確認。
フォルダ構造作って、ファンクションを追加します。
拡張機能。
データパック(Java版)、ビヘイビアーパック(統合版)はマインクラフトをカスタマイズ出来る拡張機能です。必要な機能だけ追加して使う事が出来ます。基本となるフォルダ構造を作り、ファンクションを追加。簡単なファイルやフォルダを作り、名前を変えて決まった場所に置くだけです。パソコンのスキルがないと少し難しいかも知れませんが、一度フォルダ構造を作っておくと、別の装置にも応用する事が出来ます。
※表の一部が見えない時は、横画面またはPCでご確認ください。
目次
1.ファンクションファイル
・mcfunctionの作成。
2.データパック(Java版)の作り方
・pack.mcmetaの作成。
・pack.pngの作成。
・データパックの構造。
3.ビヘイビアーパック(統合版)の作り方
・manifest.jsonの作成。
・pack_icon.pngの作成。
・ビヘイビアーパックの構造。
ファンクションファイル
Java版と統合版のフォルダ構造は異なりますが、ファンクションファイルは同じものです。動作確認用の簡単なコマンドを用意しました。
mcfunctionの作成。
コマンドを保存したテキストファイルです。エディタを開き、下記のコマンドをコピーして、ファイル名「toy.mcfunction」で保存します。
【Java版】
#toy gamerule commandBlockOutput false execute at @p run summon armor_stand ~ ~ ~ {CustomNameVisible:1b,CustomName:'"イタイワニー"'} item replace entity @e[name="イタイワニー"] armor.head with leather_helmet |
【統合版】
#toy gamerule commandBlockOutput false execute at @p run summon armor_stand イタイワニー ~~~ replaceitem entity @e[name=イタイワニー] slot.armor.head 0 leather_helmet |
ゲームルールを変更し、プレイヤーの位置に防具立て「イタイワニー」を召喚。革の帽子を被せます。 ※「#」を付けた行は、コメントになります。コマンドに「/」は不要です。
データパック(Java版)の作り方
必要なファイルやアイコンを作り、フォルダ構造を作ります。Java版は設置場所も分かりやすいです。※フォルダ・ファイル名に日本語やスペースは使えません。半角英数(アルファベットと数字)を使用します。
pack.mcmetaの作成。
データパック用の情報を書いたファイルを作ります。エディタを開き、下記のテキストをコピーして、ファイル名と拡張子「pack.mcmeta」で保存します。
{
"pack": {
"pack_format": 61,
"description": "説明文(半角英数)"
}
}
|
◎pack(パック)
◻︎pack_format/パックフォーマット
データパックの形式を宣言。バージョンによって番号が変わります。特別な理由が無い限り最新の番号にします。詳しくはwikiを参照。
◻︎description/説明
日本語は使用出来ません。英語やローマ字(データパック名など)を入力。※1、2行程度が推奨。
pack.pngの作成。
データパック用のアイコン画像です。無くても動作します。作る場合は、png形式の画像ファイル(512×512ピクセル)を用意してください。
データパックの構造。
データパックの基本となるフォルダ構造を作ります。データパック名、名前空間は変更してください。
①デスクトップに新規フォルダを作り、フォルダ名を変更。※データパック名。(大文字も可)
②その中に、フォルダ名「data」、「pack.meta」「pack.png」を入れます。
③「data」内に新規フォルダを作り、フォルダ名を「名前空間(※1)」に変更。
④「名前空間」内に新規フォルダを作り、フォルダ名を「function」に変更。
⑤「function」内に、ファンクションファイルを入れます。
⑥新規ワールドを作成。「saves」の「datapacks」に、作成したフォルダを移動。
(※1)名前空間とはプログラム言語で使われる概念。他のデータパックと重複(ちょうふく)しないよう名前を付けます。(小文字のみ)
◻︎フォルダ構造 例
ItaiWani(データパックの名前)
├ pack.meta
├ pack.png
└ deta
└ itaiwani(名前空間)
└ function
└ toy.mcfunction(ファンクションファイル)
|
※「function」内にもフォルダを作って整頓(せいとん)出来ます。
ビヘイビアーパック(統合版)の作り方
データパックと似ていますが、取り扱うファイルやフォルダ構造が変わります。ファイルの設置場所も分かりにくく、制作難易度はやや高め。※フォルダ・ファイル名に日本語やスペースは使えません。半角英数(アルファベットと数字)を使用します。
manifest.jsonの作成。
アドオン(ビヘイビアーパック)を識別するためのファイルを作ります。エディタを開き、下記のテキストをコピーして、ファイル名「manifest.json」で保存します。
{
"format_version": 2,
"header": {
"description": "説明(半角英数)",
"name": "ビヘイビアーパック名(半角英数)",
"uuid": "(a)UUIDジェネレーターで作成",
"version": [ 1, 0, 0 ],
"min_engine_version": [ 1, 21, 50 ]
},
"modules": [
{
"type": "data",
"uuid": "(b)UUIDジェネレーターで作成",
"version": [1, 0, 0]
}
]
}
|
◎共通
◻︎format_version/フォーマットバージョン
スキンパックは「1」、ビヘイビアー、リソース、ワールドテンプレートは「2」を使用。
◻︎version/バージョン
[ 1, 0, 0 ]を完成品として、ビヘイビアーパックのバージョンを決める事が出来ます。モジュールの方も同じにします。例)[ 0, 9, 5 ] なら、ベータ版など。
◻︎uuid/ユニバーサル一意識別子
世界でひとつしかない「ID」を作って、コンピュータがデータを区別出来るようにします。UUIDはヘッダー(a)モジュールの(b)で別のUUIDにします。
UUIDの作成はこちら。
◎modules(モジュール)
◻︎type/タイプ
ファンクションは「data」になります。
詳しくはマイクロソフト/manifest.json
pack_icon.pngの作成。
ビヘイビアーパック用のアイコン画像です。ゲーム内でもよく使うので、作っておきます。png形式(128×128ピクセル)で画像ファイルを用意してください。
ビヘイビアーパックの構造。
ビヘイビアーパックの基本となるフォルダ構造を作ります。ビヘイビアーパック名、名前空間は変更してください。
①デスクトップに、フォルダ名「behavior_packs」を作成。
②その中に、新規フォルダーを作り、フォルダー名を変更。※ビヘイビアーパック名。(大文字も可)
③その中に、フォルダ名「functions」、「manifest.json」「pack_icon.png」を入れます。
④「functions」内に、ファンクションファイルを入れます。
④新規ワールドを作成。ワールドのフォルダー内に、「behavior_packs」を移動。フォルダは隠されているので、表示タブ→隠しファイルを表示にチェックを入れます。※日付順に表示すると、最後に開いたワールドが一番上になります。
◻︎ワールドのファイルパス
C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Packages\Microsoft.MinecraftUWP_8wekyb3d8bbwe\LocalState\games\com.mojang\minecraftWorlds\ワールド名 |
◻︎フォルダ構造 例
behavior_packs
└ ItaiWani(ビヘイビアーパック名)
├ manifest.json
├ pack_icon.png
└ functions
└ toy.mcfunction(ファンクションファイル)
|
※「functions」内にもフォルダを作って整頓(せいとん)出来ます。
動作確認
画像はJava版ので動作確認中。
チャットコマンドに「/function」と入力すると、登録したファンクションが表示されます。表示されない場合は、コマンドやファイル名が間違っているので再確認してください。※統合版の場合は、追加したビヘイビアーパックが有効になっているか確認してください。