Minecraft【テクニック】コマンドブロックの使い方。1-2

Java版、統合版対応。

コマンドブロックの動作と応用。

コマンドブロック。

チート機能をオンにしたワールドの、クリエィティブやアドベンチャーモードで入手可能な、製作者向けのブロックになります。コマンド(命令文)を保存しておき、レッドストーン信号を送ると動作します。管理者権限を持たないプレイヤーでも、コマンドが実行が出来るので、スコアの記録や表示、ゲーム要素(アイテムの獲得やレベルアップ等)を作る事が出来ます。

 

 

 

目次

1.入手方法
・コマンドから入手。

2.用途
・コマンドの入力と保存。
・前回の実行結果。
・ブロックの種類。
・条件付きと無条件。
・動力が必要と常時実行。
・ティックの遅延(統合版)。

3.コマンドブロックの応用
・一般的な設置方法。
・玄人向けの設置方法。

 

 

入手方法

コマンドブロックで装置を作る場合、フラットワールドのクリエィティブモードでの使用がおすすめです(地形を使う装置を除く)。Java版では、後からチート機能を変更出来ないので、ワールド作成時にチート機能をオンにしておきます。※切り替える方法もありますが、後から変更するメリットはありません。

Java版(1.20以降)では、設定→管理者用アイテムタブをオンにすることで、クリエィティブモードのインベントリから入手出来ます。

コマンドから入手。

/give @s command_block

 

用途

コマンドブロックを編集する場合、管理者の権限が必要です。統合版はゲーム内のメニューから権限レベルを変更出来ます。Java版はチート機能がオンになっていれば編集出来ます。※サーバーを除く。

画像はJava版の編集ウィンドウ。各種ボタンを押して機能を変更出来ます。※統合版の設定もほぼ同じなので省略。

 

コマンドの入力と保存。

コマンドブロックを設置後、クリック(タップ)すると開きます。コンソールコマンドにコマンドを入力。「/」は不要です。完了を押すと保存されます。※入力できるコマンドの長さは32,500文字。チャットに入力出来ないコマンドも表示可能です。

 

前回の実行結果。

「O」はコマンドの実行結果を表示、「X」は実行結果を非表示。コマンドを実行した時、正しく動作したかを確認出来ます。同じチャンク内に64個以上コマンドブロックがある場合、プレイヤーのFPSが急激に落ちる場合があるようです。動作が確認出来たコマンドは、「X」にしておきます。

※チャンクとは16×16ブロックで区切られた範囲。プレイヤーを中心に、データが更新されます。詳しくはwikiを参照。

 

ブロックの種類。

デフォルトはインパルス。種類を変更すると色が変化。動力がある時にコマンドが実行されます。

◻︎種類と機能

コマンドブロックの色 ブロックの種類 機能
黄色(柑子) インパルス 1度だけ実行。
青色(薄青) チェーン 2番目以降に繋げて使用。手前のブロックの種類により変化。
紫色(桔梗) リピート 1秒間に20回実行。

※()内は和名の色。近いものを選んでみましたが、どうでしょう。

 

条件付きと無条件。

条件付きにすると、アイコンの模様が変化。上の段/条件付き、下の段/無条件。

 

◎無条件

動力・信号がある時、コマンドが実行されます。繋げて使っている場合、手前のコマンドが失敗しても実行されます。

◎条件付き

2番目以降に繋げて使用。手前のコマンドが成功した時に実行されます。※インパルスで条件付きを使う事はありません。

 

動力が必要と常時実行。

動力の有無は、コマンドブロックの種類でほぼ決まっています。

◻︎動力の違い

ブロックの種類 動力 機能
インパルス 動力が必要 常時実行で使うことはありません。
チェーン 常時実行 動力が必要で使うことはありません。
リピート 動力が必要、常時実行 状況により変更。

 

ティックの遅延(統合版)。

画像は統合版の編集ウィンドウ。

 

信号がある時、コマンドを実行する時間を遅らせる事が出来ます。20ティックで約1秒。クロック回路、効果音、カウントダウンの表示などが作成出来ます。最初のティックで実行は、リピートブロック専用の項目です。リピートブロックは信号を繰り返すのでデフォルトでオンになります。ティックの遅延を使う場合、最初のティックでコマンドを実行する必要がないのでオフにします。

 

コマンドブロックの応用

コマンドブロックは、レッドストーンの「機械部品」なので、レッドストーン回路が使用出来ます。回路に詳しい方は、動力を送る方法を簡単に想像出来ると思います。コマンドブロック自身も動力を作る事が出来ます。回路を応用することで、コマンドの数を減らしたり、信号を遅らせたり出来ます。ただし、一部の部品(レッドストーンブロックやピストン)は動作が不安定になるため、装置に組み込まない方が良いです。

Minecraft wiki/レッドストーン回路

 

一般的な設置方法。

コマンドブロックを繋げて使う場合、信号は先の尖った方(絵柄)に進む。コマンドは順番に実行されます。信号は強度は「1」で、他のブロックを挟む事は出来ません。繋げたコマンドブロックは、信号の進む向きを90度変える事が出来ます(上下左右対応)。

左から、感圧版/ボタン/レバー/常時実行。

 

◎感圧版、ボタン

1番目のコマンドブロックがインパルスで、動力が必要の場合。感圧版やレバーなどで動力を常に送っても、コマンドは一度だけ実行されます。ボタンの場合は押すたびに実行さます。

◎レバー

1番目のコマンドブロックがリピートで、動力が必要の場合。レバーを押した時、1秒間に20回のコマンドが繰り返し実行されます。2番目以降のブロックも無条件なので、繰り返し実行されます。

◎常時実行

1番目のコマンドブロックがリピートで、常時実行の場合。2番目は条件付きなので、1番目のコマンドが実行されている間、繰り返し実行されます。3番目は無条件なので、2番目のコマンドが実行されなくても、繰り返し実行されます。

 

玄人向けの設置方法。

レッドストーン回路の「伝達部品」を挟むと、信号強度が「2」に上がるので、コマンドや信号を分岐出来るようになります。音符ブロックやレッドストーンランプなどの「機械部品」、信号を通すブロックを繋げる事が出来ます。

左から、トラップ/日照り/トーチ(NOT回路)/減算。

 

◎トラップ

1番目のコマンドブロックがインパルスで、動力が必要の場合。コンパレーターを挟んで、2番目のコマンドを分岐しています(動力が必要)。トラップチェストを開けている間は動力がありますが、インパルスの方は1度のみ実行。リピーターの方は常に実行され、条件付きのチェーンブロックに繋がります。

◎日照り

レッドストーンダスト(伝達部品)で信号強度が上がっているため、インパルス(動力が必要)も2個繋げて設置出来ます。また、レッドストーンランプや音符ブロック(機械部品)も設置出来ます。

◎トーチ(NOT回路)

コンパレーターを挟んで、2番目のコマンドブロックにレッドストーントーチ(動力部品)を設置することで、信号を反転します。例)装置の終了後にメッセージを流したり、「unless」を使ったコマンドを省略出来ます。※「unless」とは、executeのサブコマンドで、無い時を検知します。「if」はある時。例)アイテムを持っていなければ実行など。

◎減算

コンパレーターを挟んで、2番目以降にリピーター(伝達部品)を設置すると、音符ブロックのように信号を延長する事ができます。ただし伸ばしすぎると遅延があるので注意。コンパレーターの減算モードを使う事で、一時的に信号を止める事も出来ます。例)革のブーツを履いている時にエフェクトが付くが、りんごを持っている時だけ付かないなど。

 

紹介した設置方法は、ほんの1例です。3種類しかないコマンドブロックですが、条件や動力を変更したりレッドストーン回路を組み込むことで、信号の切り替え、分岐、省略、一時停止などが出来るので、装置作りの選択肢が広がります。